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![]() 平成24〜25年度: 公募研究24類器官培養における癌浸潤モデルの構築と蛍光イメージング
研究成果
MDCK細胞から成る類器官を用いて以下のことを明らかにしました。1)接着斑に局在するチロシンリン酸化酵素FAKの接着斑局在信号を付加した蛍光蛋白質が、類器官の基底側に局在することを見出しました。現在、この蛋白質に細胞骨格を制御する分子群を付加したものを作製し、基底膜に局在させ、浸潤などの悪性の形態変化を誘導できるかを調べています。2)低分子量G蛋白質Rasの活性化型を類器官に誘導的に発現させると細胞周期が進行し、細胞が内腔に充満するという腺腫(あるいは過形成)の形態変化を示すことを見出してきました(JBC, 2012)。またライブイメージングをすることでコヒーレントな回転をすることも見出しました。この分子機構を探るために、マイクロアレイを用いて活性化Rasによって発現変化する遺伝子群の解析を行っています。3)類器官形成の後期で発現量が上昇する分子群をマイクロアレイによって同定し、そのうちの一つRipply1という分子の変異体を発現させることで基底膜側から細胞が動き、類器官が出芽することを見出しました。 |