![]() 平成24〜25年度: 公募研究25幹細胞老化の制御機構とその破綻による上皮管腔組織機能低下メカニズムの解明
研究概要生体の内と外を仕切る上皮管腔組織は、細菌感染や粉塵など外界からの物理的侵害に対する防御機構として働いています。しかし、加齢に伴い上皮管腔組織の機能は低下することが知られています。また近年、上皮管腔組織の機能低下は外界からのバリアー機能を弱めるだけでなく、他の組織機能にも影響を及ぼすことが指摘されています。このため、加齢に伴う上皮管腔組織機能の破綻メカニズムを理解することは非常に重要であると考えられます。 通常、組織の恒常性は自己複製能と組織を構成する様々な細胞への分化能をもつ組織幹細胞によって維持されています。従って、組織幹細胞による組織機能維持システムの破綻により組織の機能不全が引き起こされるものと考えられます。 本研究では、組織幹細胞の制御システムの観点からアプローチを行い、加齢に伴い上皮管腔組織の組織幹細胞に機能変化を生じさせる分子機構を明らかにすることにより、老化関連疾患の発症機序の解明を目指します。 |