![]() 平成26〜27年度: 公募研究08上皮組織の細胞動態制御機構の解析
研究概要上皮管腔組織をはじめ、我々の体は全て細胞の集団として成り立っており、隣接する細胞同士が細胞間接着によるコミュニケーションによりその挙動を調節することで、恒常性を保っていると考えられます。私は、これまでの研究からHippoシグナル経路が、上皮組織の発生と恒常性の維持に関わる重要な細胞間コミュニケーションシグナルであることを明らかにしてきました。そこで、本研究では、Hippoシグナルに注目し、培養細胞およびマウス初期胚を用いて、上皮シート・上皮組織の形成と維持における細胞集団の動態制御の機構を明らかにすることを目的とします。具体的には、(1)Hippoシグナルによる培養細胞上皮シート内の細胞動態制御機構の解明、(2)培養細胞上皮シートにおけるHippoシグナルを介した細胞競合機構の解明、(3)Hippoシグナルによるマウス初期胚の内胚葉内の細胞動態制御機構の解明、の3つの研究を行ないます。 |