![]() 平成26〜27年度: 公募研究09気管の管腔成長メカニズムの解明
研究概要体内の管腔組織には大小様々なサイズが存在します。大型の管腔組織の形成過程は比較的未知の部分が多く残されています。胚発生の後期では組織全体の細胞周期が低調になり組織の成熟が進みますが、内蔵の大型管腔組織はそれでも成長を続けます。大型管腔組織はどのようにして組織の成熟化と拡大のバランスをとっているのでしょうか?私たちは気管をモデルとして大型管腔の形成機構解明に挑戦します。気管の形態はシンプルな直管構造ですが、その発生過程は発生初期から生後に至るまでの長期間を経て形成されます。小型動物であるマウスであっても、気管は生後3ヶ月までは成長を続けて長さ約1センチ、太さ約2ミリ程度にまで成長します。私たちは胚発生の後期に起こる気管の拡張過程を、内腔拡大と細胞形態の変化という視点から時系列的、立体的、そして定量的に解析します。特に中〜後期でおこる劇的な上皮構造の再編成に着目し、個々の細胞の変化が組織全体の形態に与える影響を検証します。 |